ヴォルテッラ近郊チェチナ渓谷の景観

ヴォルテッラ近郊チェチナ渓谷の景観

イタリアで職人が創った2.5mのピサの斜塔のモニュメントが、東京ドームシティに、2017年2月19日まで展示されているのをご存知でしょうか。夜はイルミネーションに輝きどなたでもご覧いただけます。使用されている石は、アラバスターという美しい雪花石膏で、ピサ県のヴォルテッラは有名なアラバスターの産地です。

今回は、斜塔だけではないピサ観光の魅力と、あまり知られていないピサ近郊のヴォルテッラVolterraと美しい自然が広がるその周辺地を紹介いたします。 ピサから、サン・ジミニャーノやシエナへの移動の途中に広がるチェチナ渓谷Val di Cecinaとその中心地のヴォルテッラの街は、美しい眺望や、アグリツリズモの素朴で美味しい地元料理で旅行者を楽しませてくれます。写真・スケッチツアーでもぜひ活用したいエリアです。

ピサ県観光サイト:www.turismo.pisa.it    ヴォルテッラ観光サイト www.volterratur.it 

 

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斜塔だけではないピサPisa観光とイベント

ピサ歴史的中心部  ピサの街の中心で大きく蛇行して流れるアルノ川。かつて中世海運国として栄華を誇った時代、川沿いはメインストリートとして大きな屋敷が建ち並んでいました。 今も川沿いはフィレンツェ同様に美しい景色が広がっており、アルノ川から、メディチ家支配時の美しい建物や広場、街並を散策しながら、斜塔のある「ドゥオーモ広場(奇跡の広場)」へ行くルートもお勧めです。ガリレオ・ガリレイが幼少時に住んだ家もあり、また騎士団広場Piazza dei Cavalieriにはメディチ家統治期の15世紀に、ヴァザーリが改修したカノヴァーナ宮殿Palazzo dei Canovanaや時計の宮殿Palazzo dell’orologioや、メディチ家のコジモ一世像等があります。

アルノ川の川岸ぎりぎりに建つ小さな白い教会サンタ・マリア・スピーナ教会Santa Maria della Spinaも美しく風情があります。

ドゥオーモ広場Piazza del Duomo ( dei Miracoli) : 川岸から20分ほどの散策で世界遺産のドゥオーモ広場に到着です。通称奇跡の広場と呼ばれる美しい緑の広場に斜塔がありますが、12世紀完成のドゥオーモDuomo内にある大理石の説教壇Pulpitoや、洗礼堂Battistero内部の説教壇、そしてアーチの回廊が美しい墓所カンポサントCamposantoなども、ぜひ斜塔と合わせて見学を。 斜塔内部は予約制で15分毎に40人が入場可能(18€:ドゥオーモも入場可)

サン・マッテオ国立美術館Museo Nazionale di S.Matteo:  サン・マッテオ修道院内にあり、中世ピサ派彫刻や12-15世紀トスカーナ絵画の名作を所蔵。 特筆すべきは、シモーネ・マルティーニの祭壇画「アレッサンドリアの聖カテリーナ」です。

6月16日ルミナーラLuminara:  6月17日はピサの守護聖人ラニエリの日で、その前日ピサはルミナーラLuminaraというお祭りで、アルノ川沿いの建物をろうそくで照らします。17世紀に聖人の棺を変えた際に町をろうそくで灯したのが起源といわれています。10万個以上のろうそくが灯され、モニュメントのライトアップや花火で賑わいます。翌日も露天や夜のパレード、パリオとピサの祭りは続きます。

歴史芸術、自然景観が魅力:ヴォルテッラとチェチナ渓谷

ヴォルテッラVolterra:  古代ローマ以前に中部イタリアで繁栄したエトルリアの歴史が今も強く残る高台

エトルリア博物館所蔵骨壺

エトルリア博物館所蔵骨壺

の上に築かれた街。 巨大な壁の一部や多くの遺跡が残っています。見所は、古代ローマ遺跡Area archeologica di Vallebuonaや「エトルリア博物館マリオ・グアルナッチ」Museo etrusco Mario Guarnacciで、紀元前3世紀のエトルリアのブロンズ像や骨壺コレクションなどイタリアでも有数のエトルリア時代の収集品を所蔵しています。 街の中心プリオーリ広場宮殿をはじめ街全体は中世風の落ち着いた雰囲気で、毎年8月末にはVolterra AD1398という祭りで、街は中世一色となります。 また、古代から交易のあったアラバスター(雪花石膏)の生産は今でもその加工の伝統が息づき、街にはアラバスター工房があって職人の技を訪問・見学することができます。 美しい半透明のアラバスターの小皿や小物はお土産にも喜

ヴォルテッラ遠景

ヴォルテッラ遠景

ばれます。 東京ドームで展示中のピサの斜塔モニュメントは、ピサが注文し、ヴォルテッラの職人チームがヴォルテッラ産6種類のアラバスターを使い3年かけて1:25の縮尺で制作したもので、世界中を巡回しています。

ヴォルテッラは陸の孤島の様な立地で、周囲は見渡す限り緑のなだらかな丘陵が続いています。周囲はトリュフでも有名です。 www.volterratur.it

チェチナ渓谷Val di Cecina:  

自然とアートの融合『スタッチョリ・ルート』

自然とアートの融合『スタッチョリ・ルート』

 

ピサ県南方のチェチナ川渓谷の上流部エリアは、世界遺産のヴァルドルチャでもみられるような、季節によっ

て色を変えるなだらかな丘陵地にオリーブ園、葡萄畑、糸杉の列などの田園の美しい牧歌的な風景が広がります。 高くそびえる城塞や中世の街が点在し、この地の歴史、芸術、風景が、世界中の画家や作家のインスピレーションを掻き立てており、写真・スケッチツアーにも絶好のエリアです。 ヴォルテッラ出身アーティストMauro Staccioliのオブジェ作品がエリア内に点在し自然と美しく調和しています。それらを巡る「スタッチョリ・ルート」のマップ・資料は下記からダウンロードできます。

http://www.volterratur.it/wp-content/uploads/staccioli-guida-percorso.pdf

http://www.volterratur.it/en/mauro-staccioli-luoghi-desperienza-2/

ラヤティコLajatico: 

%e3%83%a9%e3%83%a4%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%b3世界中で人気の盲目の歌手アンドレア・ボチェッリの故郷もヴォルテッラから23km(ピサから49km)の小さな村ラヤティコLajaticoにあり、近郊の丘陵の中の「沈黙の劇場Teatro di Silenzio」で年に1回ボチェッリのコンサートも開催されます(2017年は8月3日の予定)。 周辺は美しい丘が広がり、アグリトゥリズモなども多いので、ピサからサンジミニャーノ、シエナへの移動途中で立ち寄りや宿泊も可能です。

★ピサとヴォルテッラ PDF版

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