イタリアの旅:オススメの旅

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の旅 トリエステ編 2/3

≪ウニタ広場≫
trieste

古代ローマ時代の遺跡が観られる丘の上から、海辺エリアへ。
様々な歴史と文化エリアが凝縮されたトリエステは、歩くたびに新しい発見があります。
中でも市民の憩いの場であり、政治の中心であるこのウニタ広場、まずその美しさは圧巻です。

その広場の突き当りにあるのが、市庁舎。(写真下)
ここは多くの人が足を止め、思い思いの時間を過ごしています。
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≪青い光≫
夜になると、広場の地面がライトアップされ、足元には青い光が。
よりロマンチックな雰囲気を醸し出しているこの光。
現在の港は広場からもう少し離れた場所にありますが、元々の港の位置を再現しています。
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またこの広場は、あらゆる歴史の舞台になった場所でもあり、ファシズム政権下で、ムッソリーニがユダヤ人迫害の声を上げた最初の演説の場としたことでも知られます。
(トリエステはイタリアで唯一、第2次世界大戦時にユダヤ人収容所が設置された場所。)

広場の地面にひっそりと置かれたこのプレートが、悲しい歴史を語ります。
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「1938年9月18日 ムッソリーニはこの広場に降り立ち、反ユダヤ法施行を宣言した。
ファシズム政権そしてイタリア君主制において、消すことのできない汚点である。」

♦カフェを楽しむ
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朝も夜も楽しめるカフェテリア。
トリエステはカフェの街としても知られ、その種類や名称は他の街と全く異なります。
広場も絶好のカフェエリアであり、まず楽しみたいカフェと言えば、「Capo in B(カーポ・イン・ビー)」(写真下)。
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これは「caffé espresso macchiato in bicchiere」のこと。
(マッキアートエスプレッソをカップに入れたもの)
他にもトリエステではこれを言うとこれが出てくるなど、他の地域との違いがあります。
例)「カプチーノ」なら(グラス無、普通の)マッキアートが、「カフェラッテ」なら、カプチーノが出てきます。

オーストリアのカフェ文化が混ざり合う、優雅でリラックスできるカフェ体験ができるのがトリエステの街です。

≪作家・詩人の街≫
街を歩くと今も生きる作家たちの気配。
トリエステに関わる作家・詩人の中でも、特にこの3人は今もこの街に息づきます。

♦ジェイムズ・ジョイス(アイルランド:1882年~1941年)
アイルランドの20世紀の偉大な詩人・作家。
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♦イタロ・スヴェーヴォ(イタリア:1861年~1928年)
重要な20世紀のイタリア人作家の中の一人。
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♦ウンベルト・サバ(イタリア:1883年~1957年)
静かながら重みのある言葉を綴る詩人。
saba

 

一見すると、ただそこにいるだけに見える彼ら。
しかしその場所、体の向き、そして視線は、それぞれが関わった場所・生活が密接に関わっています。
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≪プチメモ:トリエステの街の紋章≫
トリエステの街の紋章には、ベースの赤に浮かび上がる鉾が描かれています。
このデザインは、街を守る聖人の一人である聖セルジョの伝説が深く関わっています。
古代ローマ時代、貴族であり軍事司令官であったセルジョは、トリエステで自身のキャリアをスタートさせました。
そしてこの地でキリスト教に改宗した後、ローマに召集されます。
別れのとき、トリエステで友情を育んだキリスト教徒らに、自身の殉教のときは「証」を送ると約束します。
西暦303年10月7日(今からちょうど、1716年前の今日)、(一説によると)シリアのユーフラテス川で斬首されてしまいます。
すると彼がいつも携えていた鉾が、トリエステの広場の、晴れた空に浮かんで落ちてきました。
彼の死を悟った人々は、この鉾を街のシンボルとしたのです。
伝説によるとこの鉾は、現在サン・ジュスト大聖堂内に保管されているとのこと。
そしてこの写真の像は大聖堂内に保存されていたと言われています。
(現在はサン・ジュスト城内に展示)
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≪サバ書店≫
ウンベルト・サバの銅像の近くにあるサバ書店。
昔の名前とは異なるものの、その雰囲気は変わらない。
街の喧噪の中、その一角だけにサバが生きた当時のままの時間が流れます。
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本の迷路のような書店内部。
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次回はカラフルなトリエステ文化とミラマーレ城。

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