イタリアの旅:オススメの旅

アルベロベッロ、トゥルッリを訪ねる

写真:ロコロトンド
0056-Inatani Moe 2 - Locorotondo
「トゥルッリ」とは、乾いた石でできた円錐形あるいはピラミッド型の形をした屋根を持つ独特の建物のこと。
名前の起源はギリシャ語の“クーポラ”からだと言われています。

その建築技術は先史時代にさかのぼるものの、今もプーリア州で現役の技術であり、ヴァッレ・ディトリア(イトリア丘陵地帯)全域で家畜や農業設備の一時避難小屋などに利用されていますが、最もその数が多いのがアルベロベッロです。

写真:アルベロベッロ
Alberobello_ph Franco Cappellari

実に1500以上のトゥルッリがこの街の旧市街で見ることができます。
アルベロベッロのトゥルッリは、歴史的に重要な価値を持つ、都市と景観にある自然建築の重要な一例としてUNESCOにより1996年世界遺産に登録されました。

記事情報:イタリア政府観光局ローマ本局より

≪歴史と伝説に生きるトゥルッリ≫
これまでのいくつかの研究によると、 トゥルッリが誕生したのは、14世紀…税金を免れるための知恵だった!
当時のナポリ王は、建築される新しい建物すべてに課徴の義務を課していました。
この地の封建領主であったアクアヴィヴァ伯は、小作人らと彼らの住居を作る際、ブロックを結合させるためのモルタルを使用しないと約束をかわします。
というのも、こうすれば不安定な建物であるという印象を与え、さらには壊すのも簡単。
つまり、課税対象とならないからです。
起源がどのようであれ、トゥルッリ自体が不安定な建物ではありません。
むしろ、支柱と接合要素を欠いているにもかかわらず、この建物は事実、並外れた安定性を誇り、独特の技術が使用されています。

≪世代を超えて受け継がれる芸術≫
トゥルッリ建築は、トゥルッリ職人によるもの。
この技術は何世紀にもわたり、世代を超えて受け継がれている芸術でもあります。
設計はほぼ円形。
壁面は内壁から作られ、外壁は石灰石の重いブロックで形成されています。
2つの壁の間には土と石で埋められた空気層があります。
壁の厚さと窓が極端に少ないこと、そしてこの技術により、冬は暖かく、夏は涼しいという優れた温度調整が可能になっているのです。

また屋根は2層で成ります。
石灰岩層の内部コーティングの箇所は、“キアンケ”と呼ばれ、大きいものから小さいものへと円心に配置され、キーストーンまで積み上げられます。
そして外壁の不透過性の円錐は、キアンカレッレと呼ばれるより小さい石板により作られています。
屋根から突き出たコーニスは実に特徴的で、雨水を集め、水槽に水を集めるために利用されます。

≪シンボルとミステリー≫
Alberobello - Trulli - ph Carlos Solito

屋根の一番上には、邪悪な魂やネガティブ影響を遠くに追い払う役目がある装飾の真っ白なピナクル(小尖塔)があります。
また屋根の上に、白い灰で、宗教あるいは民間伝統に関連したシンボルがデザインされているのも、多く目にすることができます。
トゥルッリは過去の遺産というだけではありません。
素敵なアルベロベッロを訪ねるということは、今も地元を彩る古くからの伝統に触れるということでもあるのです。
0155-Alberobello

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