Scanno【概要】アブルッツォ州Abruzzoというと、山と羊のアペニン山脈の秘境というイメージもありますが、実はローマから1時間半~2時間ほどでラクイラやスルモーナなどの内陸部の小さな街に行けます。前回のニュースレターでご紹介したティヴォリもローマからアブルッツォへの通過点にあり、これらの街を組み合わせ、リピーター向け新たな周遊コースとしてぜひ今後検討したいデスティネーション。

【ルート】ローマから東に30kmのティヴォリの先を40-50kmほど進むと、アブルッツォ州特有の荒々しい山肌の険しい山々が迫りはじめます。そこに点在する山あいの小さな村が次々現れ、背後にはグランサッソ山脈やマイエッラ山などの山脈が見えるなど、天気が良ければ素晴らしい眺めが続いていきます。石灰質の岩肌の山々は、写真でみるよりもずっと荒々しく大迫力。

今回はアブルッツォ州都ラクイラL’Aquilaと、同県にある日本人好みの雰囲気の街スルモーナSulmonaスカンノScannoなど、街歩き中心の小さな町や村をご紹介しましょう。ローマから2-3泊の行程です。

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ラクイラL’Aquila (ローマ北東119km

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アブルッツォ州の州都ですが、残念ながら2009年の震災で美しい歴史中心部の古い建築物は復興工事中の箇所が多く痛々しい。外観を観光出来るのは、優美なランドマークのサンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ教会Santa Maria di Collemaggio、サン・ベルナルディーノ聖堂Basilica di San Bernardino、堂々とした城Castello、ラクイラのシンボル「99の噴射口の泉Fontana delle 99 Cannelleなど。ホテルは営業しているので世界各地から視察や復興支援会議で訪問する人も多い。また中心部から2kmにあるラクイラ国立音楽院Conservatorio Alfredo Casella dell’Aquilaの付属音楽堂は、建築家坂茂氏が紙管を使用し設計、日本政府の震災支援で寄進したもので、コンサートホールとして使われるだけでなく、音楽院の学生達の練習や発表に毎日のように利用されています。音楽院に依頼すれば見学も可。(音楽院学舎は震災後イタリア政府が60日で再建。)http://www.consaq.it

L'Aquila コッレマッジョ教会©イタリア政府観光局

ラクイラ99泉

conservatorio

 

 

 

 

 

 

 

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スルモーナSulmona

(ラクイラ南東73km、ローマ東約150km

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中世の雰囲気の街並ですが歴史は古代ローマ時代に遡り、当時の人気詩人オヴィデウス(伊語Ovidio)の出身地で広場には像も立っています。中世の水道橋が残るガリバルディ広場と、市民公園のあるトレスカ広場を結ぶ1kmほどのオヴィディオ通りが街のメインストリート。通り沿いには、アヌンツィアータ教会、横の建物内に観光オフィスがあり、また、コンフェッティConfettiというイタリアの結婚式に欠かせないアーモンドを砂糖やチョコでコーティングしたお菓子や、そのお菓子を使ったフラワーを売るお店が軒を連ねてとてもカラフル。スルモーナは1783年創業の老舗りメーカーやミュージアムもあるコンフェッティの街です。

Sulmona - Museo e Fabbrica di confetti Pelino

sulmona

 

コンフェッティの花。イタリア中から結婚控えた人が買い出しに。  老舗コンフェッティ・メーカーは創業1783年!

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スカンノScanno (スルモーナ南西30km)

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山あいのひっそりと佇む村ですが、多くの写真家が中世さながらの伝統的雰囲気をもったこの街に魅了され静かな人気を誇る街。散策していれば、昔からの羊毛業の様子や、伝統的衣装に身を包んだ女性に出逢えるかもしれません。街並は美しく、街角の撮影も楽しいですが、山をバックにした村を撮影できる「写真家の道Strada dei  fotografi」からの眺め (写真右上) も絶景。スカンノ名物のPan dell’OrsoやMostaccioloといった素朴なお菓子も味わいたいもの。

scanno2スカンノ湖また、スルモーナからスカンノへの約30kmの道のりは、迫りくる絶壁の山々や山肌に静かに佇む村々borghi、渓谷、スカンノ湖などの素晴らしい景観が次々現れ、目が離せません。途中通るアンヴェルサ・デリ・アブルッツィAnversa degli Abruzzi、ヴィッララーゴVillalago、スカンノの村は「イタリアで最も美しい村協会」http://www.borghitalia.it/ にも加盟。(スルモーナの東10km、マイエッラ山麓の村パチェントロPacentroも)

個人旅行や一般ツアーではなかなか行けない、話題の小さな村を巡る魅力のツアー造成も可能です

 

【アブルッツォ州の食】 

代表的郷土料理:羊肉のグリルや煮込み、パスタ・アッラ・キタッラPasta alla chitarra(キタッラとはギターのことで金属弦で抜き落としたスパゲッティ)に羊肉のトマトソース。サラミやチーズも羊のものが多い。スイーツではスルモーナのコンフェッティ(結婚式に欠かせないアーモンドを砂糖やチョコでコーティングしたお菓子)スカンノのモスタッチョリMostaccioloなど。ワインにもモンテプルチャーノ・ダブルッツォMontepulciano d’Abruzzo他、有名なものが多く、ツアーでもぜひ味わいたいもの。

【アクセス】

個人旅行の場合、ラクイラへはローマ・ティブルティーナ駅から、バスで1時間40分~2時間。(コッレマッジョ・バス・ターミナルが中心部に近い) ARPA社 www.arpaonline.it

スルモーナへはローマ・ティブルティーナ駅から、FSの列車(Tivoli経由)約3時間、バス(ARPA社)で約2時間 (中心部に近い停留所はVilla Comunale。鉄道駅から中心部まで2-3km)

スカンノへはスルモーナからバスが1日6本。日曜日は2本。 ARPA社 www.arpaonline.it 乗り場情報、チケットなどスルモーナの観光オフィス(Corso Ovidio)でも教えてくれる。

アブルッツォマップ

 

http://visitaly.jp/travel/abruzzo http://www.visitabruzzo.co.uk/ http://www.abruzzoturismo.it/

 

《ニュースレターPDF版》 8-12アブルッツォ内陸部の街や村を巡る