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アブルッツォ州


アブルッツォ州概要

州都:ラクイラ
人口:約1,322,240人(2017年)

州都のラクイラ(L’Acquila)は歴史と芸術あふれる街。海辺のペスカーラ(Pescara)は詩人ダヌンツィオの生地で、スルモーナ(Sulmona)はコンフェッティというアーモンドの砂糖菓子で有名です。

自然豊かなこの州には、国立公園ともなっている雄大なグラン・サッソ(GranSasso)やマイエッラ山地(La Maiella)といった雄大な山々があり、バードウォッチング、ハイキング、スキーなど自然の宝庫です。アブルッツォ国立公園では野生動物や植物観察が楽しめます。

アブルッツォ州の位置

アブルッツォ州の位置

スルモーナの街とマイエッラ山地

中でもアブルッツォ国立公園は、ヨーロッパで5本の指に入る、美しい国立公園。アッペンニーノ山脈の中央部に位置する歴史の古い公園です。1923年に指定を受け、以来、動植物の保護のために苦しい戦いを続けてきました。その苦労は実を結び、現在では、絶滅の危機に瀕する貴重な種類を多く残す公園となっています。

アブルッツォ国立公園と高山植物
アブルッツォ国立公園を有名にしている最大の特徴は、そこに生育する多種類の動物です。熊、狼などの、他の場所では全滅してしまった種類をはじめとし、哺乳類ではアカシカ、ノロ、イノシシ、鳥類では、イヌワシ、背中の白いキツツキなどが見られます。

植物の種類も豊富で、トルコカシ、ブナ、カエデ、クロマツなど、1200種を超える植物が生息しています。また川や湖など、地形の美しさも楽しむことができます。

イベント

インフィオラータ Infiorata
場所:カゾーリ
時期:聖体祭 Corpus Domini 5月後半〜6月
60年以上の伝統を持つ花祭り。教会の階段から街の長い中心通りが一面、花で飾られ、花のカーペットが出現。その上を教会の司祭が通り、ミサへと向かいます。

蛇使いの祭り Festa dei Serpari
場所:コクッロ
時期:2012年より、5月1日

ペルドナンツァ・チェレスティニアーナ Perdonanza Celestiniana
場所:ラクイラ
時期:8月29日
1294年、教皇チェレスティーヌ5世が発行した勅令にその名の由来があり、サンタ・マリア・ディ・コッレマッジョ聖堂で、8月28日から29日の間の晩祷で自身の罪を告白したものは、許されるとしたもの。この日の前後には、数多くのイベントが開催されます。2011年にはイタリア伝統文化遺産に登録。

アブルッツォ州の食

昔からの伝統を守り続ける州。味もそのまま受け継がれています。

お勧め郷土料理
マッケローニ・アッラ・キタッラ(“キタッラ”はギターのこと。金属の弦を張ったギターのような枠を使用して作る細めパスタ)、カルチオーニ(チーズをピザ生地で包んだもの)、ピッツァ・ルスティカ(ハム、スカモルツァチーズ、ゆで卵、ペコリーノチーズ、ソーセージを入れたパイ)、モルタデッラ・ディ・カンポトースト(豚レバーのソーセージ)など。

彩り豊かなコンフェッティ
お菓子と言えば、スルモーナのコンフェッティ(砂糖菓子。特にここのものはカラフルできれい)、シチェルキアータ(小さい揚げドーナッツのようなお菓子にはちみつをからめたもの)、モスタッチョリ(クリスマスのお菓子で、アーモンド、オレンジ、シナモン、レモン、チョコレート、ワイン、コーヒーなどを入れたクッキー)など。

ワイン

「丘の数だけワインがある」と言われる程、実は数多いワイン生産地であるアブルッツォ。
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ(辛口の赤)、トレッビアーノ・ダブルッツォ(白)など。またキエーティ県、テラモ県のワインは、有機栽培のものが多い。

アブルッツォのワインなど

アブルッツォのワインなど

その他のお勧め

オリーブオイル(アプルティーノ・ペスカーラ産、コッリーネ・テアティーネ産など)、ラクイラ産サフラン、サラーミニ・イタリアーニ・アッラ・カッチャトーラ(小さいサラミ)など。

サフランの花

サフランの花

アブルッツォ州の街

ラクイラの考古学地区

ラクイラの考古学地区

ラクイラ L’Aquila

シンボルは99の噴射口の泉。まさに99の顔から、水がほとばしっています。2009年4月に大きな地震に襲われ、中世からの貴重な建造物が影響を受けましたが、少しずつ回復を見せています。

ラクイラの詳細をみる

コンフェッティ

コンフェッティ

スルモーナ Sulmona

カラフルなアーモンド菓子コンフェッティや、最近日本でも知られるデ・チェコ(De Cecco)パスタでも有名。
見どころは大聖堂で、中世ロマネスク−ゴシック様式が基礎となっており、スルモーナの素晴らしい金細工作品も所蔵されています。21のアーチを持つゴシック様式の水道(13世紀)は、現在も旧市街の中心にあるヴェッキオの泉にも供給しています。

ロッカ・カラッショ Rocca Calascio

映画化もされたウンベルト・エーコ作「薔薇の名前」の舞台にもなった城砦がある街。厳しい自然に囲まれ、国立公園内部に位置するこの小さな村にある中世の古城は、昔と変わらない風景を見せてくれます。

ペスカーラの街

ペスカーラの街

ペスカーラ Pescara

歴史は古代に遡るものの、イタリアには珍しく、比較的近代的な街。長い海岸線は、夏は海水浴客でにぎわいます。イタリアで有名な詩人であり、ファシズムの先駆者とも考えられているガブリエレ・ダンヌンツィオの生まれ故郷として知られ、彼の生家も一般公開されています。

スカンノの街

スカンノの街

スカンノ Scanno

山あいにひっそり佇む小さな村ながら、中世の面影を残す村の風情や伝統的衣服で暮らす人々の独特の雰囲気、また美しいスカンノ湖など、静かな注目を集めています。