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カンパニア州


カンパニア州概要

州都:ナポリ
人口:約5,869,960人(2014年)

カンツォーネ、ピッツァ、と言えばこの州、カンパニア。まず挙げられるのは、庶民と食通の街ナポリ。ヴェスヴィオ山の噴火で灰の下に埋まったローマ時代の街がそのまま保存されたポンペイやエルコラーノ、古代ギリシャ遺跡の残るパエストゥム(ペストゥム)、夏のリゾート地アマルフィ海岸やソレント、華麗な王宮と庭園のカゼルタなど、見所は尽きません。

カンパニア州の位置

カンパニア州の位置

ナポリの街並みとヴェスヴィオ山、ポンペイ遺跡

他にも神秘的な青の洞窟で有名なカプリ島(Isola di Capri)、温泉リゾートのイスキア島(Isola di Ischia)など、古代の皇帝達にも愛された至福の地です。

カプリ島近郊にあるイスキア島のビーチとパエストゥム遺跡

特に古代期の遺跡に関しては、ポンペイやパエストゥム以外にも、ポッツオーリとサンタ・マリア・カプア・ヴェーテレの円形闘技場(ナポリの北西)、バイアの皇帝の「パラティウム」や海底遺跡(ナポリの北西)、ベネヴェント(ナポリ北東)のトラヤヌス帝のアーチなど、他の土地とは比べられない程の作品が残っています。

交通案内

飛行機
ナポリ空港(英語可)
ナポリ空港からは、ナポリ市内、サレルノ行きのバスが発着しています。

列車
ヴェスヴィオ周遊鉄道(Circum Vesviana)(イタリア語):ナポリからエルコラーノ、ポンペイ、ソレントなどへの移動に便利。


近郊の島へ行く船
ALILAURO(イタリア語のみ):ナポリを起点に、ソレント、カプリ島、イスキア島、エオリエ諸島
CAREMARナポリから、イスキア島、カプリ島の他、プロチダ島へも運行
GESCAB / LINEE MARITTIME(イタリア語のみ):イスキア島、カプリ島、ソレントなどを運行
SNAVナポリからその周辺を運行(エオリエ諸島への便も有)
MEDMAR(イタリア語のみ):ナポリ〜イスキア島、プロチダ島へのフェリー

アマルフィ海岸周辺の船
Travelmar:サレルノを起点に、アマルフィ海岸を運行。冬でも運行しています。
Capri netナポリアマルフィ海岸の都市とカプリ島を結ぶフェリーの時刻表

バス
SITA Sud(イタリア語のみ):アマルフィ海岸周辺を運行するバス会社。その他南部バジリカータ州、プーリア州も運行する中・長距離バスです。

カンパニア州の食

モッツァレッラチーズの製造

モッツァレッラチーズの製造

カンパニア州と言えば水牛のモッツァレッラチーズ。一度食べたらその味を忘れることはできません。また、世界的に有名なピッツァ・マルゲリータは王政時代にナポリをマルゲリータ王妃が訪問した際に、地元特産品を使い誕生しました。海に山に、豊富な食材が、心もお腹も満たしてくれます。

お勧め料理
ピッツァ・マルゲリータ、モッツァレッラ・イン・カッロッツァ(薄切りパンにモッツァレッラチーズを挟んで揚げたもの)、マリタータ(キャベツと豚肉を入れたミネストラ)、ズッキーニのマリネ、ナポリ風魚介のミックスフライ、ナポリ風リブステーキ、イスキア島のカポナータ(野菜の炒め煮)、デザートには、ババ(小麦粉や卵を使った生地を焼き、お酒に浸したお菓子)、スフォリアテッラ(クリーム入りパリパリのパイ)。

ワイン
ワイン

特産のリモンチェッロ

特産のリモンチェッロ

プローチダ(赤)、ヴェスヴィオ(赤)、アッリアーニコ種のタウラージ(赤)、グレコ・ディ・トゥーフォ(白)、ラクリマ・クリスティ(白)、フィアーノ(白)、ソロパーカ(白)などなど。またリモンチェッロ(レモンベースのリキュール。特にソレント産)もぜひ。

水牛と甘さ凝縮の特産トマト
その他のお勧め
水牛のモッツァレッラチーズ(特にモンドラゴーネ、バッティパーリャ、カプア、エボリ生産)、オリーブオイル(チレント、イルピニア、ソレント半島、コッリーネ・サレルニターネ産)、トマト(サン・マルツァーノ種)、アマルフィ海岸産レモン

便利リンク

カンパニア州食案内
カンパニア州食品案内(PDFパンフレット)

カンパニア州のナポリ近郊の街

ナポリ市内

ナポリ市内

ナポリ Napoli

州都。ピッツァの発祥の地であり、南イタリア最大の街です。ナポリ民謡にも歌われたサンタ・ルチアの港から見える雄大なヴェスヴィオ火山や、ヴォメロの丘から眺めるナポリの風景の美しさは世界的に有名。
見どころ:ヌオーヴォ城、王宮、プレビシート広場、サン・カルロ歌劇場、サンタ・ルチアと卵城、サンタ・キアラ教会、国立考古学博物館、カポディモンテ国立美術館、国立マルティーノ陶器博物館など。ナポリの歴史地区は世界遺産に登録されています。

ナポリの詳細をみる 世界遺産:ナポリ歴史地区

海の街

カプリ島
カプリ島  Isola di Capri

「青の洞窟」と言えばここ。見られる確率は季節により異なりますが、確率が高い時でも最終的には運。見事な濃紺でパステルの色合いは、一度見て頂きたいもの。この島は古代ローマの歴代皇帝の別荘地でもあり、レモンの花の香りと南国の緑に包まれた大変美しいリゾート島です。

   
アマルフィ海岸 Costiera Amalfitana

海沿いに断崖絶壁が続くこの一帯は海岸線が変化に富み素晴らしい美しさをみせます。サレルノ、アマルフィ、ポジターノ、ラヴェッロなどで過ごす夏はある種のステイタス。中世の海洋共和国として栄えたアマルフィやラヴェッロなどの街では秀逸な建築物や芸術作品も見られます。険しい岩壁の続く地形を、人々はブドウやレモンの段々畑、果樹園、放牧地など様々に活用し、紺碧の海とあいまって、地中海的でドラマチックな独自の美しい自然景観がここに展開しています。

世界遺産:アマルフィ海岸

カンピ・フレグレイ
カンピ・フレグレイ  Campi Flegrei

中心となる街はポッツォーリ。海底遺跡がバイアで近年発見されたことで知られるようになりました。古代ローマ時代から愛された理由は、周辺が温泉地帯であること。現在も山肌からは硫黄泉の蒸気が湧き、海岸線には古代ローマ別荘の遺跡が立ち並びます。海底遺跡は一部、海底博物館になっており、ダイビングをしながら訪れることができます。

イベント

中世4大海運共和国レガッタ Regata delle Quattro Antiche Repubbliche Marinare
場所:アマルフィ、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ピサのいずれかの街 
時期:6月
中世イタリアで海運力を誇った4つの共和国、アマルフィ、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ピサの4都市が交代で開催。クライマックスは競艇ですが、競艇の前のパレードも華やかで、中世の豪華な衣装を身に着けた人々が船上に登場します。

ラヴェッロ・フェスティバル  Ravello Festival
場所:ラヴェッロ
時期:6〜9月
アマルフィ海岸のベストシーズンに、海岸に面した音楽会場やホールで開催される音楽フェスティバル。夏の夜を思う存分楽しめます。

カンパニア州のナポリ以外の街

カゼルタ宮殿の庭園を望む

カゼルタ宮殿の庭園を望む

カゼルタ  Caserta

ナポリの北27㎞にあり、18世紀当時のナポリ王カルロ3世がベルサイユを凌ぐ宮殿をめざしてカゼルタに建設した王宮は、劇場、礼拝堂、博物館、1200もの部屋がある巨大で壮麗な建物。また120ヘクタールの庭園は、中央をまっすぐに走る3kmの道、滝、彫刻噴水群を配し、周囲の森林とあいまって華麗で洗練されたこの地は、まさに芸術作品で、世界遺産にも登録されています。

世界遺産:カゼルタの18世紀の王宮と公園、
ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群

サンタ・ソフィア教会回廊

サンタ・ソフィア教会回廊

ベネヴェント  Benevento

ナポリ北東71㎞にあり、第2次世界大戦の爆撃により、街は大きな打撃を受けましたが、貴重な建築物は未だ健在。中世ロンゴバルド時代起源の城壁の一部であるアルサ門、アッピア街道を市街地に入れるために設けられたレプローソ橋、その記念として建てられたトライヤヌス帝の凱旋門、またローマ円形劇場は今も夏のイベントに使用されています。
司教区美術館には、中世の貴重なフレスコ画なども残されています。サンタ・ソフィア教会はロンゴバルド族の権勢を伝える貴重な建築として、ユネスコ世界遺産に登録されています。

ネプチューンの神殿

ネプチューンの神殿

パエストゥム(ペストゥム)  Paestum

州南部ナポリの南100㎞にある遺跡地区。また周辺にはチレント・ディアノ渓谷国立公園が広がりユネスコ世界遺産に登録されています。
周囲一帯は、先史時代から中世にかけて通商・政治・文化面で歴史的な変遷を経てきた地域。
見どころ:古代ギリシャ殖民地とイタリア原住民族の境界地でもあったこの地(特にパエストゥムやべリア)では、紀元前5世紀頃栄えた古代ギリシャの神殿や遺跡が残っています。またパドゥーラにある14世紀に創立された南イタリア最大の規模を誇るサン・ロレンツォ・カルトゥジオ修道院も必見。

世界遺産:
パエストゥムとヴェリア遺跡を含む
チレント・ディアノ渓谷国立公園とパドゥーラの
カルトゥジオ修道院をみる

ポンペイ遺跡

ポンペイ遺跡

ポンペイ  Pompei

ナポリの南東29㎞にある、ヴェズヴィオ火山噴火で滅亡したローマ時代の遺跡。
当時の町の様子をそのまま残すポンペイ遺跡では、当時の生活などを垣間見ることができます。ナポリ南東11㎞にあるエルコラーノ(Ercolano)の遺跡らとともに世界遺産に登録されています。

世界遺産:ポンペイ、エルコラーノ、
トッレ・アヌンツィアータの遺跡地域をみる

イベント

インフィオラータ Infiorata
場所:サンタガタ・デイ・ゴーティ(ベネヴェント県)
時期:聖体祭(5月後半〜6月)
聖体祭(Corpus Domini)として、街の通りや広場に、キリストの行進を描いた花で飾られます。

カンパニア州の海の街

カプリ島〜ソレント〜アマルフィ海岸
ナポリより南東に位置する半島にある、ソレントの街とアマルフィ海岸
深い谷が切れ込むことでつくり上げられた険しい地形でありながら、その斜面に植えられたレモン畑と美しい海、街並みとのコントラストが絶妙です。

カプリ島のパノラマ

カプリ島のパノラマ

カプリ島

古代ローマ皇帝アウグスティヌス帝やティベリウス帝も愛した島、カプリ。街はカプリ地区とアナカプリ地区の2つの地域に分かれています。最も有名な「青の洞窟」のあるアナカプリ地区にあるソラーロ山(標高589m)へは、ロープウェーで山頂まで行くことができ、島全体が見渡すことができます。州都ナポリからの他、アマルフィ海岸からカプリ島へ船でアクセスできます。

ソレントの港

ソレントの港

 
ソレント

民謡にも歌われて名高いこの美しいリゾート地は、レモン・オレンジと海の香りが混ざり合う風光明媚な海岸都市。街の守護聖人サンタントニオの教会は、10〜11世紀に創建され、その後バロック様式へ改修されています。この地の歴史が詰まったコッレアーレ・ディ・テッラノーヴァ博物館の裏手には、海に突き出た展望台があり、ナポリ湾、ヴェズヴィオ火山とソレントの港マリーナ・ピッコラを見渡すことができます。

正面は大聖堂

正面は大聖堂

アマルフィ

かつては中世4大海洋国家として栄華を誇った歴史をもち、海を見渡す山の急な斜面に街が広がっています。大階段を持つ大聖堂(ドゥオーモ)が街の中心にあり、その起源は10世紀。時代を経て、古い教会の上にバロック様式の現在の教会が完成しました。大聖堂の横にある天国の回廊も必見。

海岸からの眺め。

海岸からの眺め。

周辺の街(サレルノ、ポジターノ、ラヴェッロ)

アマルフィ海岸の周辺の街、ポジターノやラヴェッロなどへは、陸交通だけでなく、船でも行き来が可能。ベストシーズンは夏(6月〜9月)で、穏やかな気候、海でゆったりとした休暇を過ごそうと世界中から多くの観光客が訪れます。船もその時期に合わせて運行する会社が多いですが、海岸の入り口であるサレルノの街からは、1年を通して船が運行しています。
アマルフィ海岸〜サレルノ : Travel Mar社(本数は減るものの、冬季も運航)

ポジターノの夜を楽しむ

ポジターノの夜を楽しむ

イベント

中世4大海運共和国レガッタ Regata delle Quattro Antiche Repubbliche Marinare
場所:アマルフィ、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ピサのいずれかの町
時期:6月
中世イタリアで海運力を誇った4つの共和国、アマルフィ、ジェノヴァ、ヴェネツィア、ピサの4都市が交代で開催。クライマックスは競艇ですが、競艇の前のパレードも華やかで、中世の豪華な衣装を身に着けた人々が船上に登場します。

ラヴェッロ・フェスティバル Ravello Festival
場所:ラヴェッロ
時期:6〜9月
アマルフィ海岸のベストシーズンに、海岸に面した音楽会場で開催される音楽フェスティバル。夏の夜を思う存分楽しめます。