
2020.06.04
シエナ歴史地区
シエナ歴史地区
Centro storico di Siena
所在地:シエナ(トスカーナ州) フィレンツェの南68km
登録年:1995年
中世そのものの街並みが残るシエナ。当時はフィレンツェと覇を競い、都市計画にも力をいれていました。
街は12〜15世紀にかけて整ったゴシック風外観を保っており、同時期にシエナで活躍したドゥッチョ、ロレンツェッティ兄弟、シモーネ・マルティーニ等の芸術家の作品はイタリア国内のみならずヨーロッパ各国にも影響を及ぼしました。

大聖堂を望む
世界一美しいといわれる扇の形をしたカンポ広場はそれ自体が芸術作品ともいわれる程で、この広場を中心とする街並みは周囲の自然とも美しい調和をみせています。
ユネスコサイト
シエナ歴史地区
他にもプッブリコ宮殿(内部はシエナ派の名画を所蔵する市立美術館)や、イタリアゴシックの代表作のひとつドゥオーモなどの壮麗な建物、そして坂の多い石畳の道など、街全体が中世美術館のような優雅なたたずまいを味わうことができます。
街は今も中世当時の地区の伝統を保っており、毎年2回開催されるパリオ、というお祭りは、地区(コントラーダ)対抗の競走馬大会でシエナの重要な伝統行事。中世の衣装に身をまとった地元の人の時代行列と、その後に行われるカンポ広場を一気に駆け抜ける競馬は圧巻です。