ミラマーレ城

Castello di Miramare

トリエステはローマ帝国の支配下から自治都市となり、14世紀末にはオーストリアの支配下に置かれた。この時代に作られた建造物なども現在ではトリエステを代表する観光スポットとなっている。ミラマーレ城もそのひとつである。
オーストリア領だった19世紀に当時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟、マクシミリアン大公によって築かれたのがミラマーレ城だ。
アドリア海に面した断崖の上に建てられたこの城には、世界中のあらゆる建築様式が取り入れられていることでも知られている。内部にはなんと中国や日本の様式を取り入れた部屋まで作られているから驚きだ。内部のみでなく外にも22ヘクタールもの植物園があり、こちらも現在でも美しい姿が維持されている。
このように、趣向を凝らした居城として建てられたミラマーレ城だが、その主であるマクシミリアン大公が暮らせたのはわずか4年ほど。直後にマクシミリアン大公は皇帝としてメキシコに渡ったものの、地元の抵抗運動によって処刑されてしまったのだ。その後、夫を失って精神を病んだ妻のシャルロッテが1人でこの城で余生を過ごすことになったと言われている。
この悲しい物語に想いを馳せながら、この地に足を運んでみると美しい景色とミラモーレ城をもっと楽しむことができるだろう。

© イタリア政府観光局