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スポット

シレンテ-ヴェリーノ

アブルッツォ州

貴重な花をたのしむ
シレンテ-ヴェリーノ ~ 野生のラン

ローマ・ギリシャ神話によると、ランは、(自然の精霊)サテュロスとニンファの息子オルキスの美しい手足から生まれたと言われています。
それは、お酒の神ディオニソスの命令で、オルキスが女司祭に手を出そうとしたことを罰しようとするモイラたち(3人の女神で運命の神々)の目から隠すために、神々は彼を美しいランに変えたと言われています。
春になると、シレンテ – ヴェリーノ州立自然公園の森は、すばらしい野生のランに覆われます。いくつかの品種にはとても珍しいものもあり、ほんの小さな根で地面をとらえ、地上80㎝まで背を伸ばすこともあります。

標高2000m地帯に広がり、サンブーコ(西洋ニワトコ)にも似た香りを放つのは、黄色や赤色のムホウシュウラン。赤と白のレデイ・ラン(レディーオーキッド)が咲くのは牧草地帯から谷底まで、標高1300mのエリア。
その他にも、アナカンプティス・ピラミダリス など、様々な品種のランが咲き乱れるのです。
全てのランは自然保護の対象。訪れてこそ体感できるここだけの春の世界です。

≪幻のラン≫

この州には、ゴースト・オーキッド(ゴースト蘭)と言われる幻のランも咲きます。
ワシントン条約で守られるこのランの名前は、ギリシャ語の「葉がない」という意味の言葉から取られたもので、その姿を現したもの。
なぜゴーストと言われ、幻と言われるのかというと、一度咲くとそのあとは、数年、あるいは数十年に渡り、姿を現すことがないから。
標高400mから1900mに、6月から8月に咲くこの花に出会うことができればきっと素敵な思い出になるでしょう。

  • 協力:
  • アブルッツォ州