2022.06.23

夏のロンバルティアを楽しむ!コモ湖、ガルダ湖、マントヴァ、ヴァルテッリーナ

ミラノを中心地とするロンバルディア州。夏の時期に訪れるのに絶好の4つのエリアと、そこで開催される夏のイベント情報をご紹介します。

①ヴァルテッリーナ渓谷とワイン祭り・ワイン・トレッキング

ロンバルディア州の奥座敷、アルペンスキーの聖地として広く知られるヴァルテッリーナですが、夏の時期は中央アルプスを臨む、緑豊かな大自然の中でトレッキング、クライミング、サイクリング、スポーツフィッシング、パラグライド、ゴルフなど、様々なアクティビティを楽しめるアウトドア・パラダイスにその姿を変えます。
ヴァルテッリーナ地域は2千年以上の歴史を持つワインの生産地でもあり、6月から9月にかけ、ヴァルテッリーナ・ワイン祭Valtellina Wine Festivalとして、様々なワイン関連のイベントが開催されています。イベントは今月4日から既に始まっており、9月24日までの間に、ワイン・テイスティングはもちろんのこと、風光明媚なワイナリーが連なるワイン街道を歩くワイン・トレッキング・イベントなど、合計7つのイベントが開催されます。

ヴァルテッリーナ・ワイン・フェスティバル公式サイト(イタリア語)
ヴァルテッリーナ・とワイン・トレッキングの公式ウェブサイト(イタリア語)


ヴァルテッリーナ・ワイン・フェスティバルの⼀会場となるソンドリオのワイナリーの⾵景© In-Lombardia

② 湖水リゾート コモ 芸術と音楽祭

スイスとの国境の近くに位置する街コモComoは世界屈指の湖水リゾート地コモ湖の玄関口として人気の高い都市です。山や湖に囲まれた自然豊かな場所で、世界中の富裕層やセレブリティの別荘が多い避暑地としても知られており、ゲーテやヘミングウェイといったヨーロッパの文豪たちもこの地で夏のひと時を過ごし、コモ湖はスターウォーズはじめ多くの映画のロケ地にもなりました。
芸術も楽しめるコモの旧市街には、城壁や市庁舎など中世の建造物が多く残っており、特に荘厳な佇まいのドゥオーモ(大聖堂)は必見です。1396年に着工されたこの建造物は、聖母マリアに捧げられており、ロンバルディア州内の3大宗教建造物の一つに数えられています。また、コモ湖畔には、ヴィラ・オルモ、ヴィラ・デル・グルメッロ、ヴィラ・スコタといった豪奢なヴィラ(邸宅)と庭園が点在しており、コモを代表する観光スポットになっています。

そんなコモの夏の風物詩となっているのが、本年15回目の開催を迎える音楽祭、「ムジカ・スラックア(イタリア語で「水辺の音楽」という意味)」です。ロココ様式のクーポラが美しいコモ大聖堂と、その向かい側にある、1813年に完成した歌劇場、ソチャーレ歌劇場の間に設置された会場で、クラシックやジャズのコンサートが、7月3日から17日までの間、ほぼ毎日開催されます。

「ムジカ・ラックア」の公式ウェブサイト(英語表記)
コモ観光公式ウェブサイト(英語)

コモのドゥオーモ© In-Lombardia

③ガルダ湖周辺 シルミオーネとガルドーネ・リヴィエラ

州北部、イタリア最大の湖ガルダ湖周辺には風光明媚なリゾート地や有名スポットが点在しています。湖畔南部に位置するシルミオーネSirmioneには中世時代の城や教会が数多く残っており、情緒あふれる旧市街の街並みや、温泉で国内外から観光客を集めています。旧市街は湖に突き出たシルミオーネ半島の突端部分にあり、この突端の先にあたる部分には、ローマ帝政初期時代の別荘跡、カトゥッロの洞窟があります。また、13世紀にヴェローナの地を支配していた領主スカラ家のマスティーノ1世が築城した、スカリジェリ家の城も見逃せないスポットとなっています。

ガルダ湖の西岸に位置するのは、三島由紀夫他日本の作家にも大きな影響を与えたといわれる、20世紀初頭のイタリアを代表する文学者・詩人のガブリエーレ・ダンヌンツィオが邸宅を置いていた町、ガルドーネ・リヴィエラGardone Riviera。現在、この邸宅は巨大な博物館「ヴィットリアーレVittoriale」として一般公開されています。ガルドーネ・リヴィエラでも毎年夏の時期、「テネラメンテ(「丁寧に」、「やさしく愛情を持って」などという意味の音楽用語)」というタイトルがついた音楽フェスティバルが催されており、本年も6月26日から7月25日まで開催される予定です。ガルダ湖を見晴らすヴィットリアーレ円形劇場にて、ジャズからインディー、ロックからブルースなど多様なジャンルの合計14のコンサートをご覧いただけます。

テネラメンテ・フェスティバルの公式ウェブサイト(イタリア語)
ガルドーネ・リヴィエラ観光公式ウェブサイト(英語)


シルミオーネのスカリジェリ城© In-Lombardia

④世界遺産マントヴァMantova:芸術と音楽祭

州の南東部、三方を12世紀につくられた人工湖によって囲まれているマントヴァは、14〜18世紀にヨーロッパでも最も著名であった家系の1つ、ゴンザーガ家がこの地を支配した中世に最盛期を迎えた街です。今でも当時の建造物や芸術作品が数多く残っており、中心市街などが、マントヴァから北西に約30キロの場所にある街、サッビオネータの中心部とともに「マントヴァとサッビオネータ」の名で世界遺産に登録されています。

ゴンザーガ家は芸術と文化を厚く保護したことで有名で、特にコンザーガ家に嫁ぎ入り、名画「モナ・リザ」のモデルではないかといわれた才媛、イザベラ・デステは多くの芸術家を庇護しました。その結果、マントヴァは、ドゥカーレ宮殿内のアンドレア・マンテーニャによる壁画・天井画で飾られた 「婚礼の間」、テ離宮のジュリオ・ロマーノが部屋全体に壁画を描いた「巨人の間」など、ルネッサンス時代の芸術作品の宝庫となっています。

マントヴァでも毎年夏の期間、音楽フェスティバル、コッリ・モレーニチ音楽祭が開催されており、本年も6月12日から8月14日までの期間、マントヴァ県内10ヶ所にて、合計150名以のアーティストによる、多様なジャンルの音楽コンサート、ライブ・ペインティング、舞踏パフォーマンスなどが催されます。全てのコンサートの終わりには、来場者に無料でワインが振る舞われるという、気の利いた演出も楽しいイベントです。

コッリ・モレーニチ音楽祭の公式ウェブサイト(イタリア語)
マントヴァ観光公式ウェブサイト(英語)

テ離宮の豪華な天井画@In-Lombardia

旅をさがす