2022.03.10

エミリア・ロマーニャ州展覧会・ミュージアム情報

1.ボローニャの産業遺産博物館にて「1950〜1960年代ボローニャのバイク展」
   Mostra Moto bolognesi degli anni 1950-1960 – Bologna

ボローニャ近郊の住宅街の中にある産業遺産博物館Museo del Patrimonio Industriale di Bolognaでは本年5月15日まで、当時輝きを放ったボローニャのバイク産業をテーマにした展示会、「1950〜1960年代のボローニャのバイク展:バイクから自動車の時代へ」を開催しています。

第二次世界大戦の敗戦から数年を経て復興が軌道に乗り始めてきたこの時代、イタリアでは全国的にオートバイの生産が再開され、中でもボローニャは最もダイナミックな生産地のひとつとしてその存在を示し始めました。ボローニャのメーカー達は、当時の市場のニーズを的確に把握し、技術的にもデザイン的にも優れた小型〜中型の総排気量のバイクを数々生み出したのです。

1950年代当時、イタリア国内でバイクの定期的な生産と販売を行なっていたのは55社でしたが、近代的な生産と経営体制を擁し、商業的な成功を収めることができたのはその一部にすぎませんでした。ボローニャやロンバルディアで産声を上げたドゥカティやMI-VAL、F.Bモンディアル、モト・モリーニや、ポッレッタ・テルメのDEMM、といったメーカーです。一方、戦前から長い歴史を有するC.MやM.M.などの老舗ブランドは、時代の変化にうまく対応できず、衰退期に入っていました。60年代以降に台頭してくるマッティ、テスティ、マランカなどのブランドは、まだ企業としては揺籃期にありました。

バイクメーカーの技術面での力の見せ所とも言える、国内外のロードレース大会における競争力という観点では、ドゥカティ、F.Bモンディアル、モト・モリーニといった企業がこの当時、ロードレースに参戦できる開発資産力を有し、125ccから250ccの排気量のバイクカテゴリーにて優れた製品を生み出していました。

その一方で1950年から1960年までの10年間は、自動車産業が飛躍的な発展を遂げた時期でもありました。いよいよ自動車が一般消費者にも手が届く金額となり、人々の移動の手段としての重要性が一気に加速したのです。

今回の展示では、当時を代表するイタリアメーカーのバイク計32台に加え、これらの企業がこの時代、いかに積極的に製品開発に励み競争力を高めていったかを学べる、イスティトゥート・ルーチェ社制作による映画と、写真が数多く展示されています。WiFiを通じて展示内容に関する音声ガイドがご利用いただける、iPhoneやアンドロイド携帯で利用可能な展示案内アプリもご用意しています。

2. ラヴェンナ市美術館MARが本年復活祭前に、展示内容刷新
Collezione rinnovate

MARで公開中のバンクシー『愛は空中に』 (クレジット Foto: Apt Servizi )


初期キリスト教建築物群がユネスコ世界遺産に登録されており、「モザイクの町」としても知られる、日本人観光客の間でも人気の高いラヴェンナ。町の南部、ヌオヴァ門の近くにあるラヴェンナ市美術館(略称、MAR)は、約2000㎡の展示スペースに主に14世紀から19世紀の芸術作品を展示する美術館です。

同美術館はこのたび、本年は4月17日(日)にあたる復活祭(イースター)を前に、展示内容を刷新しました。グエルチーノ作「聖ロムアルド」などの17世紀の絵画作品に加え、現代モザイクアート作品、さらにはバンクシーの「愛は空中に(Flower Thrower)」や、ラヴェンナ出身で国際的写真家集団「マグナム・フォト」の正会員でもあるアレックス・マヨーリによる短編映画「Exodus」など、近年入手した現代アート作品などの展示を開始します。

昨今日本でも人気が高まるイギリスを拠点とする路上芸術家、バンクシーBanksyによる「愛は空中に(Flower Thrower)」は昨年、ロマーニャ地方在住の個人コレクターから期限なしで借用したもので、このたび初めての一般公開となります。

今回の刷新にあたっては、イタリア人現代アーティストによる作品を数多く展示します。抽象絵画のアフロやカポグロッシ、彫刻家のヴェドヴァ、モザイク・アート作家のマルコ・ブラヴーラなどによる現代アート作品に加え、イタリアの映画監督であるカルロ・ルドヴィコ・ブラガリア、ファッション写真家として知られるオリヴィエーロ・トスカーニやパウロ・ロヴェルシによる写真作品もご覧いただけます。

公式ウェブサイト 

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