2022.03.10

ボローニャでパゾリーニ生誕100周年回顧展開催中


今年は、ボローニャで生まれた映画監督で脚本家のピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100周年にあたります。その特異な作風と謎に満ちた最期などから20世紀の映画史において伝説的な存在として語られる彼の生誕100周年記念の回顧展、「Folgorazioni figurative(具象的ひらめき)」が本年10月16日まで、ボローニャ旧市街のソットパッソ・リッツォーリ(マッジョーレ広場)で開催されています。

ボローニャ市とパゾリーニ生誕100周年記念委員会が企画・運営している一連の記念イベントの一つとして位置づけられるこの展示会は、イタリアの文化財・文化活動省、エミリア・ロマーニャ州、ボローニャ大学などからの協賛を受け、ボローニャ市のシネテークである、チネテカ・ディ・ボローニャが主催しています。

実際の映画のクリップに加え、多数の当時の写真や資料の展示を通じ、1961年のデビュー長編作品「アッカトーネ」から、監督が殺害された1975年11 月2日の数週間前に公開され、遺作となった「ソドムの市」まで、時系列に沿ってパゾリーニの映画作品の魅力に触れていただけます。幼少時代から、美術評論家であるロベルト・ロンギの影響を強く受けたボローニャ大学在学期に至るまで、ボローニャという街がパゾリーニの芸術感覚におよぼした影響は、映画作品のみならず、彼が生み出した多様な芸術形態の作品のなかに見出すことができます。展示期間中、ボローニャ観光案内所ではガイド付き展示ツアーも実施しています。

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また、日本でも1970年代、パゾリーニ監督の映画の評価は高まり、映画「アポロンの地獄」が映画雑誌で1位を獲得しています。そして今月からは、「パゾリーニ・フィルム・スペシャーレ1&2」と題し、これまで映画祭以外では上映される機会がほとんどなかった2作品、「テオレマ」 の4Kスキャン版と「王女メディア」が全国順次公開されます(ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館など)。

パゾリーニ回顧展Folgorazioni figurative- (クレジットFoto:Apt Servizi)

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