2022.04.25

ラヴェンナ・フェスティバル RAVENNA FESTIVAL

西ローマ帝国の都だったことで知られる古都、ラヴェンナで1990年から毎年、夏から秋の時期にかけて開催されている大型音楽・芸術イベント、ラヴェンナ・フェスティバル。本年33回目を迎える今回は、イタリア人映画監督兼脚本家、パゾリーニの生誕100年を記念し、彼が生涯で初めて耳にしたバッハによる無伴奏ヴァイオリン・ソナタを形容するのに使ったとされる、「肉体と天国の間 Between Flesh and Heaven」というフレーズをテーマに、多様な音楽、演劇、ダンス、映画イベントなど催されます。

シカゴ交響楽団音楽監督兼ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員で、現代クラッシック界を代表する指揮者の一人として挙げられる、リッカルド・ムーティの夫人であるクリスティーナ女史が創設したこの文化イベントは、ラヴェンナ市内の劇場のみならず、「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」としてユネスコの世界遺産に登録されている建造物や、修道院の回廊、チェルヴィアやルーゴなどの近郊の町を会場に開催されます。本年は夏のプログラムは6月1日から7月21日まで、そして本年10周年を迎えるオペラ・イベント「秋の三部作Autum Torilogy」は10月31日から11月6日まで開催される予定です。

本年は映画監督のみならず、作家、詩人、批評家などさまざまな顔を持ち、「異端児」として世界的な評価を獲得したピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100周年にあたり、今年のラヴェンナ・フェスティバルも地元エミリア・ロマー州出身のパゾリーニにオマージュを捧げています。
合計120の音楽・芸術プログラムが企画されている本年のイベントのハイライトは以下のとおりです。パゾリーニによる「肉体と天国の間」という表現がテーマになっているため、本年のプログラムの多くがバッハ関連の内容となっています。

◆6月1日に開催される開幕プログラムは、世界で最も注目されている若手指揮者の一人である、ダニエル・ハーディング指揮によるマーラー・チェンバー・オーケストラによるコンサート。
◆6月2日には、昨年24年ぶりにイタリア人としてパガニーニ国際コンクールで優勝を飾った、わずか20歳のバイオリニスト、ジュゼッペ・ギボーニによるコンサート。演目はパゾリーニのお気に入りだった、バッハ作曲の無伴奏ソナタとパルティータ。
◆ 1999年から5度のグラミー賞を獲得し、日本でも人気の高い女性ジャズ・ピアニスト/歌手のダイアナ・クラールによるコンサート(7月13日)。会場はルーゴにある、昔はシルク市場として栄えた、18世紀に建造された壮麗なパヴァリオーネの柱廊。
◆ 夏のイベントを締めくくるのは、リッカルド・ムーティ指揮による、ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団のコンサート(7月21日)。
◆ 10月31日から11月6日まで開催されるオペラ・イベント「秋の三部作」の演目は、ダ・ポンテが書いた台本にモーツァルトが作曲を行った「フィガロの結婚(指揮:ジョバンニ・コンティ)」、「ドン・ジョバンニ(指揮:八嶋恵利奈)」、「コジ・ファン・トゥッテ(指揮:ウラディミール・オヴォドック」。

公式ウェブサイト:https://www.ravennafestival.org/en/

出演アーティストのひとり、ダイアナ・クラール

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