2022.04.25

見頃を迎えるエミリア・ロマーニャ州のバラ園

毎年5月〜6月は、エミリア・ロマーニャ州を斜めに貫く古代ローマ時代の街道、エミリア街道沿いで、種類豊富なバラが次々と開花するシーズン。バラ独特の華々しい色彩と、うっとりとするような香りに包まれるこの時期は、エミリア・ロマーニャ州を訪れるのに最高の季節の一つといえるでしょう。エミリア街道沿いには現地観光局もお勧めの美しいバラ園が8つありますが、その中から特に3つのバラ園について詳しくご案内します。

◆グロッパレッロ城の『バラ博物館 Castello di Gropparello 』

ピアチェンツァから30キロほど離れた場所にある、グロッパレッロ城の庭園内の「バラ博物館」ともいえるバラ園では、合計125品種、約1,200本のバラをご覧いただけます。5枚あるいは100枚の花びらを携えたバラ、長さ3cmの棘を有するジャコウバラなど珍しい品種に加え、その多くがパリのメイアン社など、世界的に有名なバラ育種生産会社で作出されたものです。40枚の紫色の花びらが美しい花容を形成する「バロネス・ロスチャイルド」、一年のうち5月のみに花を咲かせる「ルネッサンス・アルバ・マキシマ」などはその一例に過ぎません。グロッパレッロ城は、フランク王国全盛期の王、カール大帝により808年、ピアチェンツァ=ジュリアーノ2世司教に寄贈された歴史深い建造物です。年中無休。ガイド付きの庭園ツアー(所要時間1時間30分)は、10ユーロ。

公式ウェブサイト https://en.castellodigropparello.net/

◆グラッツァーノ・ヴィスコンティ城 Grazzano Visconti

ピアチェンツァから車で15分ほど南下した場所に位置する、グラッツァーノ・ヴィスコンティ城。15万㎡という広大な敷地面積を誇る庭園では、芳香を放つバラ園をはじめ、青々と生い茂る野生植物、スイレンの花が咲き誇る池、樹齢150年のシナノキと高さ26メートルの菩提樹などが、時の感覚を失ってしまうような美しい情景を生み出しています。ピアチェンツァから12キロほど離れたヴィゴルツォーネ町にある、グラッツァーノ・ヴィスコンティ城は1395年に、初代ミラノ公であるジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの姉、ベアトリス・ヴィスコンティの婚礼の際の贈答品として建造されたものです。城は現在も、世界的に有名な映画監督、故ルキノ・ヴィスコンティを輩出した、ヴィスコンティ家によって所有されています。ガイド付きの庭園ツアー(所用時間45分、10ユーロ)は、春の時期から11月まで毎週末および祝日に催行。城と庭園の両方が鑑賞できる入場料は23ユーロ。

公式ウェブサイト:https://grazzanovisconti.com/le-visite/

 

◆セッラマッツォーニの「原種バラ庭園・博物館」Museo giardino della Rosa antica

バルサミコ酢の生産地として広く都市、モデナから25キロ離れた場所にある、セッラマッツォーニにある「原種バラ庭園・博物館」では、日本をはじめ、中国、アメリカ、中東など世界中から集められた800種類以上のバラが化学肥料を使わずに自生し、その美しさを競っています。博物館では、古くは古代ペルシャ時代から栽培されてきた原種バラの標本を多数集めており、ヒマラヤ山脈地方原産で、芳しい香りの葉を有する「ロサ・バルサミーナ」、花びらは4枚で、枝に大きな赤い三角のトゲがあるのが特徴の「ロサ・セリケア・プテラカンサ」、世界で最も小さなバラとして知られる「ショウノスケバラ」など、合計2,400種のバラの標本をご覧いただけます。3万㎡の総敷地面積を誇る庭園はゆるやかな丘の上に展開しており、出口近辺にはバラに特化したガーデンショップと、バラの香りと色彩を愛でながらピクニックを楽しめる芝生のエリアもご用意しています。開園時間:毎年、4月15日から6月30日まで(日の出から日没まで開演)。それ以外の時期については、事前予約が必要。入場料:庭園と博物館のセット料金で9ユーロ(7歳から14歳までは6ユーロ。6歳以下は無料)。

公式ウェブサイト: https://www.museoroseantiche.it

セッラマッツォーニでバラの香りの散歩

 

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