
ウンブリア州:ペルージャ Perugia
ペルージャ概要
紀元前8世紀から前2世紀にイタリア中部に栄えた古代文明エトルリアの12の同盟都市のひとつ。その2000年以上前の歴史の跡がまだ残る街には、現在も街の周囲をめぐる城壁や城門(Arco Etrusco)にエトルリア時代の見事な建築を見ることができます。街の中心にある11月4日広場は宗教と行政の中心。繊細な彫刻が施されたフォンターナ・マッジョーレ(大噴水)など、歩いているだけでも多くの芸術作品に出くわします。

11月4日広場にあるフォンターナ・マッジョーレ。
ペルージャの位置
街の規模は小さく、徒歩で観光ができますが、坂が多いため短い距離も意外に大変です。ただ高い場所にあるだけあって、街の目抜き通りを抜けた先にある広場からは、ウンブリアの平野を一度に見渡せます。丘の上下を行き来するためのエレベーターやエスカレーターもところどころに設置されています。
またイタリアの休日である11月1日の“諸聖人の日” は、ペルージャ市内で大きな市が開かれ、子供から大人まで、多くの人が楽しみます。
アクセス:列車でローマからフォリーニョ乗り換えで2時間半〜3時間。フィレンツェからテロントラ乗り換えで2時間半(直通もあり)駅からバスで15分程。
大聖堂(イタリア語のみ)
公式サイトはこちらから

施設内に描かれたペルジーノのもとでラッファエッロが関わった傑作。
サン・ピエトロ教会
城壁外にあり、街に突き出すような地形の上に建てられたこの教会には、初期キリスト教の小聖堂が残っています。創建は10世紀頃、修道院施設の一部であり、隣接した鐘楼は15世紀中頃のゴシック様式。内部の木製内陣席には、イタリアでも最も美しいと言われる彫刻が施されています。
プリオリ宮殿
中世ゴシック建築の市庁舎で、一部はウンブリア国立美術館。ウンブリア派絵画、彫刻、陶磁器など、種類、収蔵数などが州随一で、主に13世紀から19世紀の美術品を収蔵しています。
イベント
Perugia 1416
2016年からスタートした中世のお祭り。
栄えていたペルージャの中世を垣間見ることができます。
ウンブリア・ジャズ Umbria Jazz
場所:ペルージャ、オルヴィエートなど
時期:夏季と冬季
世界的に有名な国際ジャズ祭。夏はペルージャ、冬にはオルヴィエートでも開催。
エウロ・チョコ Euro Choco
場所:ペルージャ
時期:10月頃
イタリア国内、ヨーロッパ各地のチョコメーカーが勢ぞろいし、通りに屋台をかまえます。またチョコからみの様々なイベントが開催されます。
諸聖者の祭り Fiera dei Morti
場所:ペルージャ
時期:11月1日
11月1日は諸聖者の日で祝日となり、各町の守護聖人に捧げる祭が行われます。ペルージャではさまざまな青空市場がたちます。市場は1〜5日の間で開催。