2022.01.19

城と要塞を巡る in ヴェネト州

世界には多くの城と、要塞があり、さまざまな歴史と伝説、そして生きた人間を感じさせてくれます。
イタリアもそんな場所が数多く残る場所。
2月末まで毎週水曜日に、各地の城・要塞を、ほんの一部ですがご紹介!
最初のスポットは、ヴェネト州です。

ヴェネツィアやヴェローナのあるヴェネト州。
州の魅力の一つは、数々のヴィッラ、そして歴史の教科書にも出てきそうな古城。
それぞれの城の変遷を知ると、きっと次の旅行で訪れたくなるはず…!

≪マルチェジーネ城≫

ガルダ湖に面したマルチェジーネは小さな中世の村で、今もその名残が色濃く残る場所。
そしてその中心にあるのが、スカラ家の城マルチェジーネ城であり、村の文化と歴史、伝統に大きな影響を与え続けています。
イタリア国内の中でもカップルで訪れたい場所の一つでもあります。

マルチェジーネの村を囲む要塞の起源は、紀元前1000年にさかのぼります。
またこの城自体が、ロンゴバルド族により建てられたことは注目すべき歴史的事実であり、最初に建てられたのは11世紀中ごろのことです。

Nocturnal view of the enchanting village of Malcesine on the shores of the Garda Lake (Italy)

歴史の流れとしては、西暦590年にフランク族により城は破壊されましたが、そのフランク族自身により再建され、806年にはマルチェジーネの司教を訪ねたピピン王を迎え入れます。
その後のウンガル族の侵入後、ヴェローナ司教の領土となりました。

そして1277年(当時ヴェローナを支配していた)スカラ家のものとなり、1387年まで支配がつづきました。
この時の名称が今も残り、“スカリジェーロ城(スカラ家の城)”とも呼ばれています。

以後は、ミラノ司教(1387年~1403年)、ヴェネツィア共和国(1405年~1506年、1515年~1797年)、そしてフランス人へと支配が変化し、1798年にはオーストリア帝国へ。
1866年にようやくヴェネト州の所有となり、1902年に国の建造物に指定されました。

≪ロンカーデ城≫
公式サイト
ロンカーデ城は、北イタリアに存在する最も興味深いルネサンス建築の古城の一つです。


この地域で多くみられるパッラーディオ建築(ルネサンス期のイタリアの代表的な建築家による建物)ではなく、中世の城壁に囲まれているのもその特徴として挙げられます。

西暦900年、オットー2世からコッラート伯爵らに譲渡されましたが、その後、コングランデ・デッラ・スカーラにより破壊されました。

その再建に乗り出したのは、ヴェネツィア貴族であったジローラモ・ジュスティニアンで、16世紀に修復されたこの城が今もそのまま現在に残ります。

中世の城壁が内部の美しい庭園を囲み、城に入ればすぐにその姿を見ることができます。

庭園の端には、4つの塔が建ちますが、そのうち3つは修復され、今では城を訪れるゲストのための滞在施設として使用されています。

≪サン・サルヴァトーレ城≫
公式サイト

中世の城壁に囲まれた趣きのある古城には、跳ね返り橋と塔が、長い年月を経た今も残ります。
周辺のパノラマも絶景ともいえるここは、1300年代後半に建設された中世の村。

その一角にあるこの城は、コッラールト一族により引き継がれてきた由緒ある城です。
現在は滞在可能な宿泊施設としても一部が使用されており、歴史の中に身を置いてゆっくりとした時間を過ごすことができます。

周辺に広がるブドウ畑は、発砲白ワインのプロセッコを作り出しています。

≪協力≫
ヴェネト州観光局
マルチェジーネ市
Associazione per le Ville Venete

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