2021.10.22

«その先のダンテ… 「神曲」煉獄篇マントヴァ≫

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“ウェルギリウスは(同郷の)詩人ソルデッロの魂と出会う。”
(「神曲」 煉獄篇 第6歌)

一方、ヴィルジリオが煉獄で出会ったソルデッロ・ダ・ゴイートは、中世を生きた詩人です。
街の中心にはソルデッロの名前が付けられた広場があります。

かつて、ゴンザガ家が街を支配していた時、名前はサン・ピエトロ広場でした。
しかし1860年代のある夏の夜、議会代表の一人の思いつきともいえるような閃きのアイデアから、中世にソルデッロがこの広場に自身の宮殿を建てていたことにちなみ、名前の変更を思い立ち、実行に移したのです。
少なくとも今は影も形もないこの宮殿があった場所を、その時からソルデッロ広場と呼ぶようになりました。

ソルデッロは、ソルデッロ・ダ・ゴイート(ゴイート出身のソルデッロ)という名前の通り、マントヴァ郊外のゴイートの街に生まれました。
とても小さな街の中心にあるのは、聖母マリアに捧げられたマドンナ・デッラ・サルーテ聖堂。
またゴイートには、とても素敵なヴィラが2つ。
1700年代に建てられたヴィッラ・ダルコ(Villa d’Arco)、現在はヴィッラ・モスキーニ(Villa Moschini)と、以前は古い修道院だったヴィッラ・デッラ・ジラッファ(Villa della Giraffa)です。

そしてマントヴァは、隣り合う街、サッビオネータとともに、世界遺産に登録されている芸術の街。
登録されているものは、時代はダンテよりも後のものとなりますが、ルネッサンス的都市計画に沿い、理想都市として造られたものです。

ドゥカーレ宮殿
宮殿は広大で、広場3つ、中庭と公園が15、部屋数は約500。
当時の芸術品の数々が納められ、多くの部屋を彩るフレスコ画などは必見。

サン・ロレンツォのロトンダ(円形聖堂)
広場よりも低い位置にあるこの聖堂は、ヴィーナスへ捧げられた古代ローマ神殿の跡に建築されたと言われ、11世紀に建てられたロマネスク様式です。

パラッツォ・テ(テ離宮)

16世紀、ゴンザガ家のフェデリコ2世により夏の離宮として建てられたマニエリスム建築の宮殿内部はとても豪華。
内部には同年代に制作されたウェルギリウスの胸像が所蔵されています。

サッビオネータ
古代劇場 Teatro all’Antica
古代劇場という名の建物ですが、1588年に建築された傑作。長方形の内部には、階段状の座席と廊下があり、壁はヴェネツィア派の絵画で飾られています。

Teatro All’Antica, Sabbioneta, Province of Mantova, Lombardy, Italy

≪情報協力≫
ロンバルディア州
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