2021.10.08

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“ヴェルチェッリからマルカボへと続くなだらかな平野”
(地獄篇 28歌)

ヨーロッパ各地にはいくつもの巡礼の道がありますが、イタリア国内にもローマと北部をつなぐフランチジェナ街道が通っています。そのフランチジェナ街道が横断するのがヴェルチェッリへと続く平原です。

横断するこのエリアは、中世の教会が点在し、ローマへと向かう巡礼者の大切な行程となっていました。
そしてヴェルチェッリの街は、中世の時代、ヨーロッパにおいて政治的・文化的に重要な役割を果たしていた街です。

広い平野は当時、周辺とを隔てる境界にもなっていたからです。
ピエモンテ州の中で唯一、塔を有する街ヴェルチェッリ。大聖堂図書館に保存されている古書(Vercelli Book)、サンテウセビオ大聖堂内部にある1000年頃に制作された高さ3mを超えるキリスト礫刑の像(Crocifisso)など、多くの貴重な芸術作品が今に残ります。

そして、13世紀に建立されたヴェルチェッリの街のシンボルである、サンタンドレア聖堂は欠かせない場所です。

サンタンドレア聖堂

ヴェルチェッリの平野周辺は、今はイタリアを代表する米作地帯となっていますが、これは以前、シトー派修道院であるルチェディオ修道院の修道士たちが、この一帯に15世紀頃に穀物の耕作を始めたことがきっかけとなっています。


ルチェディオ修道院

フランチジェナ街道沿いにある巡礼者が立ち寄った街は周辺にもあります。
その一つがヴェルチェッリから車で約30分のところにあるノヴァ―ラ。

現在の大聖堂は、19世紀に建てられたネオクラシック建築。
トリノの街のシンボルであるモーレ・アントネリアーナと同じ、アレッサンドロ・アントネッリによる建築のクーポラが特徴的です。

そのノヴァ―ラの中心から車で30分程の郊外にあるのが、サン・ナッザーロ修道院で、異色を放つ雰囲気を漂わせます。
創建は1040年頃と言われて、セジア川に沿ってある修道院は要塞化されています。

さらにセジア川に沿ってゲンメ(Ghemme)。

小さいながらも、この村も要塞化されており、渓谷のヴァルセジア方面と川を越えたビエッラエリアとカナヴェーゼエリアとのコネクションを果たしていました。

≪協力≫
ピエモンテ州
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